*°春夏タチバナ*°
春夏秋冬>>2度目の夏

お泊まり会





秋くんが熱を出してから季節は一つ過ぎ

夏になりました



もうすぐ夏休みです!











「四季組と京香ちゃん〜
今度俺の家の別荘でお泊まりしよう〜」











いつものごとく、突然現れて
突拍子もないことを言ってきたのは黒田くん





黒田くんはいつも一緒っていうわけではないけど、何かと行動することが多い



それは京香ちゃんも同じなんだけど







黒田くんのその言葉に
私達四季組こと、私と夏那ちゃん、秋くんに春翔くんと

京香ちゃんはキョトンと目を丸くした











「お前別荘ってなんだよ」











ようやく春翔くんがその質問をしたけど
黒田くんはそれがどうしたの?みたいな顔




もしかしてこの人…お金持ち?











「俺の家お金持ちだから別荘あるんだよ〜
海のすぐそばで、ついでに海で遊べるぞ〜」






「まじかよ…
お前まじ何者だよ」











黒田くんの説明を聞いて
引きつった笑いを浮かべる春翔くん



きっとみんな春翔くんの気持ちわかるよ





変人な上にお金持ち




なんかもう、ミスマッチすぎてすごいよ…





いや、黒田くんには失礼だけどさ…











「行く〜?来る〜?
カップルはもれなく同じ部屋にしてあげるよ〜」











カップルって、春翔くんと夏那ちゃんしかいないけどね





けどまぁ、楽しそうだよね♪











「私は行ってみたいかも♪
お泊まりとか夢だなぁ♪」





「わ、私も!」





「じゃあ私もいいよ〜!」











私の賛成に続いて、夏那ちゃんも京香ちゃんも賛成する





…と、なると











「しゃーねーから俺も行ってやるよ」











ほら、やっぱり春翔くんもOKだ♪





あとは秋くんだけなんだけど…
みんなの注目が秋くんに集まる












「いや、俺行かないよ」











これまたやっぱりねっ!






秋くんはそう言うと思ってたよっ






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