*°春夏タチバナ*°




そんな私の嫌な質問も、嫌な顔一つしないで笑ってくれた京香ちゃん











「告白しないよ〜♪
もしかして冬羽ちゃん噂知らない??」





「噂??」











何の噂だろう?





秋くんには付き合っている人がいるとか?


好きな人がいるとか?



だから告白しない…とかかな?







なんて考えて次の言葉を待つ











「うん、秋くんは告白されて振った人には喋りかけたり、喋ったりしないって…
だから私は友達のままでもいいの♪」











え…?




告白されて振った人には喋りかけたり、喋ったりしない??





知らなかった…




そんなの悲しいよ



そしたら京香ちゃんの言う通りお友達でいいかもしれない…











「知らなかった…
教えてくれてありがとう♪」





「いえいえ♪
秋くんが好きなもの同士頑張ろうね♪」






「うんっ♪」












って、あれ??





好きなもの同士っていった?




ば、ばれてる!?






でもまぁ、悪い人じゃなさそうだしね♪











「じゃあ私行くね♪
ばいばい冬羽ちゃん」





「ばいばい京香ちゃん♪」











京香ちゃんはそう言うと
可愛く手を振って出て行った






優しい子だったなぁ






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