*°春夏タチバナ*°




私が話しかけようとすると、夏那ちゃんは立ち上がった




そしてあろうことか私の席に近づいてきたんですっ!!











「橘 冬羽ちゃんだよね??
ずっと1人でいたから低レベルな子とは仲良くなりたくないのかと思ってたけど…
気になったから話しかけちゃった♪」











夏那ちゃんはそう言ってはにかんでくれた




なんとも可愛らしい笑顔で……♪




そして私はそんな風に思われていたのかっ!











「話しかけてくれてありがとう♪
私なんて全然中学の時勉強についていけてなかったからこっちに来てよかったの♪
昨日から夏那ちゃんと友達になりたいと思ってたから嬉しい♪」





「そうなのっ!?
私も昨日から気になってたんだよ〜♪
ほら!ここの4人名前が春夏秋冬でしょ?
それで気になっててね!」











わぁ、気になった理由も同じなんて…♪



すごく嬉しいなぁ♪



そしてやっぱりいい子だよっ!











「同じだよ〜♪
他の秋くんと、春翔くんとも仲良くなりたいけど、なかなか声かけられなくて…」











私がそう言うと
夏那ちゃんも同じなのか困った顔をしながら
秋くんと春翔くんをみつめる











「2人はもうすっかり有名人だしね〜…
話しかけたりしたら女子の敵にもなりそうっ」





「そ、それもあるね…」











夏那ちゃんに言われて気付いたけど…
そうだよね!




女子の敵になっちゃいそうだよっ






夏那ちゃんと2人でボーっと秋くんと春翔くんを眺めていると


秋くんと目が合ってしまった







なんか、目が合った途端すごく緊張してきちゃったんだけど…






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