オニゴロシ
そこまで考えた時、
スッと私の前に龍が来た。
そして、私の頭を
自分の胸に押し当てるようにして、
「見るな」と言った。
私の体はガタガタと震えていた。
見てしまった。
今、宮野さんが、思い切り破裂した。
そして、破裂した時に飛んできた頭が、
私の足元に転がってきたのだ。
大谷さんは、宮野さんの血を
大量に浴びた状態で同じところから
ずっと動いていない。
いや、動けないと言ったほうが
正しいのかもしれない。
「‥‥桃‥‥ちゃん‥‥‥」
大谷さんは、スッと一筋涙を流した。
そして、バタリと倒れ込んでしまった。