オニゴロシ


そこまで考えた時、

スッと私の前に龍が来た。


そして、私の頭を

自分の胸に押し当てるようにして、

「見るな」と言った。


私の体はガタガタと震えていた。

見てしまった。


今、宮野さんが、思い切り破裂した。


そして、破裂した時に飛んできた頭が、

私の足元に転がってきたのだ。


大谷さんは、宮野さんの血を

大量に浴びた状態で同じところから

ずっと動いていない。

いや、動けないと言ったほうが

正しいのかもしれない。


「‥‥桃‥‥ちゃん‥‥‥」


大谷さんは、スッと一筋涙を流した。

そして、バタリと倒れ込んでしまった。


< 160 / 161 >

この作品をシェア

pagetop