負けません!

子どもは無神経だ

だが無神経にも癒してくれることもある



「あらあらまゆこちゃん、どうしたの?」

ふくよかな体付きのエプロンをつけたお母さんみたいな先生がやってきた

「あのねーこのおねぇちゃんが泣いてたからなでなでしてたの!」

「そっかぁいいことしたね」

「うんっ!」


「まーゆーこーちゃーんっこっちでお山作ろーよーっ」

「うん!

おねぇちゃん!またねっ!」

まゆこちゃん?はお友だちのところに駆けてった

お母さん先生はすかさず「転ばないようにね」と走る背中に言った




「さぁおねぇさんはどうしたのかな?こんなところで一人で泣いて」


話してごらんと優しくなだめるように言った


「あたし昔大事故に巻き込まれて……」

お母さん先生があまりに穏やかな雰囲気をまとっていてついついあたしは自分のことについて話してしまった

家族以外まだ話したことなかったのに



「そう、そんな事があったのね…南ちゃんはこれからのこと、もぅ決めたのかしら?」

あたしは首を横に振った

「なら……」




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