禁断の恋〜ただ愛されたかった〜
学校に行かなくてもう二週間がたった。


部屋にいる時が一番楽。


何もしなくてもいい。何も考えなくてもいいから。


ハァーこのまま死ねたらどんなに楽だろう。


私はそっと自分の首に手をかける。


でも死ぬ時は誰かに殺してもらいたい。


一人ぼっちで死ぬのは寂しいから。


''俺に関わるな。''


''迷惑なんだよ''


''泣くな。うざい''


頭がキーンとする。


なにこれっ


私はこんなの知らない。


言われたことなんてない。


じゃあなんで莉緒くんは私を無視するの?


もう一人の私が問いかける。


『頭っがいた、い。ハァ、ハァ』


どうしても一人になった時辛い思い出がよみがえってくる。


違う。思い出なんかじゃない。


夢よ。夢。


吐きそう。




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