放送部です、お昼休みに番組はじめちゃいました☆
大観覧車の中でふたりっきり。

ただ、ドキドキとかときめきとかがその先にあることはわかっていました。

ふたりっきりになって会話が止まるたびに、外の景色を話題にしてた。

ふせ目がちだったおたがいの目が合ってからは、なぜかずっと見つめあいつづけていました。

大観覧車が一周し、わたしと男の子は地上におり立ちました。

わたしの手をしっかりと放さないように男の子はにぎってくれました。

こわいくらい強い力で……うれしかったなぁ。

ふたりなら、どんなことがあってもおそれないで向かってゆける気がした。


かけだすわたしたちの先には、バス。


ふたりしてバスに飛び乗りました。


いきなりバスの乗客たちから、わたしたちふたりは罵声をあびせられました。

わたしたちのなにがいけないの!

集合時間オーバーです。
みんな、きみたちふたりが来るのをバスに座って待っていたんだよ。
わたしたちのことを待っていた?

ハッ!

そうだった、わたしたちは小学校の遠足で遊園地に来ていたんだ…。


大観覧車に乗ろうとするわたしたちを先生たちが呼び止めてたそう。

みんなごめんなさい、でも、おかげでわたしはたのしかったし、いい思い出ができました。


チッサリーナの小学生時代のお話でした。
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