ずっと好きだったんだよ
「あのね。昨日、偶然、高校の時の先輩に会ってさ。その時に、先輩の通っている大学のサークルに入らないかって誘われたんだ」


他の大学のサークルに入る人は、結構多いらしい。


「へぇー。どんなサークルなの?」

「なんか、休みの日に旅行に行ったり、バーベキューしたり、みんなでどこかに行ったりするサークルなんだって。ねぇ、奈緒、一回見に行かない?」

「うーん……。そうだね、いいよ」


どこか入りたいサークルがあったわけでもないし、見に行くくらいいいかと、そのサークルを見学する事にした。


私の返事を聞いて、さっそくその先輩に連絡を取った香穂が、


「ねぇ、奈緒ー。今日ヒマ?」

「うん、ヒマだよ?」

「先輩がさ、“おいで”って言ってくれたから、さっそく今日、見に行かない?」


嬉しそうな顔をして、そう言った。


「いいよ」


私がOKすると、嬉しそうに香穂はその先輩に返事をした。

後で聞いたのだけど、その先輩は、香穂が高校の時に憧れていた先輩なんだって教えてくれた。

だから、そんなに嬉しそうな表情をしていたんだ、と私は納得した。


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