私を本気にさせないで
だけど彼女はさらに耳を疑うようなことを言い出したんだ。

「聞いちゃったの!……女の子達と合コンパーティするって。……しかもそのパーティ、大森君目当ての子が沢山来るんでしょ!?」

彼女は一体なにを言っているのだろうか。
そんな合コンなんて参加するわけないだろ?
こんなにも白田先輩のことでいっぱいいっぱいなのに。

頭の中は混乱していて、否定の言葉も出てこない。
それが返ってまずかった。

何も言い返さない俺に、彼女はそれが真実だと確信したのか、俺の手を力任せに振り払った。
そして酷く傷ついた表情で、睨みつけてきたんだ。

「本気じゃなかったのなら、最初から私を本気にさせないでっ……!」
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