絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
初めてあった優也さんにこんな事を話すのはおかしいかもしれない。


でも、誰かに聞いてほしかった


とても一人で抱えられるような事でもなかった。


「彼は……翔吾は自分で自分の頭に拳銃を突き付けて……」


「そうだったのか」


優也さんがあたしの手を握った。


その手はとても暖かくて、でも翔吾の大きな手よりはとても小さくて細かった。


「俺は周囲にいた人はみんな見たことのない他人ばかりだった。だから、君よりは傷が浅くて済んでいるのかもしれないな」


優也さんはそう言い、あたしを慰めてくれたのだった。
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