絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
「春奈っ……」


咄嗟に名前を呼んでいた。


嫌な予感がする。


ドアノブに手をかけた瞬間、電流が流れた雷の事を思いだす。


しかし、春奈は笑顔で振り返った。


「きっと大丈夫だから」


そして、ドアノブに手をかける……。


が、一瞬にして春奈の顔から笑顔が失われた。


痙攣している様子もない。


ただ混乱と絶望が入り混じった表情だ。


「春奈、どうしたの?」


「なんで?」


春奈が呟く。


近づくと、ドアノブを懸命に回すがドアはびくともしていないのがわかった。


「なんで開かないの!?」


春奈が叫び、ドアを叩く。


「鍵がかかってるんだ……」


「ふざけるな!! 名乗り出たんだから出せよ!!」


春奈はそう怒鳴り、ドアを蹴りつけた。


ガンガンと大きな音を立てながら何度も何度も蹴り上げる。
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