絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①
どちらが殺して、どちらが生き残るか。


2人で決めなければならないのだ。


翔吾はしゃがみ込み、拳銃を手に取った。


それはズッシリと重たそうで、とてもオモチャには見えなかった。


「弾は一発だけだ」


元々趣味でモデルガンなどが好きな翔吾は、弾の数を数えてそう言った。


「それって……やっぱり本物なんだよね?」


「……あぁ」


翔吾は頷く。


「あたしは無理だよ……翔吾を殺すなんて……」


あたしはそう言い後ずさりをした。


殺すなら、あたしを殺せばいい。
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