元ヤン少女が進学校へ。


机にカバンを置いたあと、
「あ、そうだ」と呟いて
あたしは、席が離れた柊季の元へと向かった。


「おっはー!」


なんて言いながら、相変わらず寝ている
柊季の肩をポンッと叩いた。


「……はよ」


一瞬素っ気なく見えたものの
柊季の顔は、少し嬉しそうだ。


「ねぇ柊季!課題終わった?」


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