恋愛格差
優はしばらく私を見ていた。
そしてポツッと言った。

「……わかった。透子を信じる。」

別れるんじゃないんかい……

「でも、電源切らないでよ。俺、心配なんだよ……」

「優がしつこいんだもん。」

「……しつこくしないから……切らないで。」

「わかった。」

暫しの静寂。そこに割って入ったのは優。

「……透子」

「なに?」

「いい眺め……触っていい?」

は?
優の視線を辿ると……
「わぁっ!」

半裸の私。パンツ一丁だった!!

パニックになった私の腕を引っ張り、
「じゃあイチャイチャしよう。」

と胸に顔を埋めてくる優を力の差で引っ剥がすことができなかった。

「……すぐ、るっ!」

全身に丁寧なキスをされて
ようやく30分後に離された。


そしてそのあとバスルームで
ビックリするぐらいのキスマークを身体中に見つけ、
優の執念みたいなものが感じられた。
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