恋愛格差
私がストーカーなんでしょうか?
優と一緒に食事をとることすら無くなった。
夜も同じベッドに寝てはいるが、そういったことはナシ。


『しつこくするな』と言ってから、
メールも『先に寝てて』とか『明日早いから朝ごはんは要らない』とか。
連絡事項のみ。

まぁうちに帰ってくるんだからそんなに連絡は不必要だし。

しかし、う~ん

ものすごく執着されてたからそのギャップがどうにもおかしい。
一緒に住んで、安心した?

優は家には寝に帰ってくるものの、また独り暮らしになったよう。
しかもなんだかいつも疲れている。

ミキちゃんに相談してみても
「え~そうなんですか?って一緒に住んでるんですかっ?」
と、相談内容と違うところをほじくりかえされた……


そんな日が1ヶ月も続いた時、
たまたま深夜まで映画を見て起きていたところ優が半端なくぐったりとして帰ってきた。
そして、そのままシャワーも浴びずにパジャマに着替え、ベッドへダイブして眠ってしまった。

私が起きてる時間に帰ってくることが少なく、
「大丈夫か……?」と思えるぐらい、
最近の優はやつれていた。

しかし優の横に潜り込もうとした時、
何か違和感があった。

香りだ。香水だ。

これは……優の香りじゃない。

ベッドから降り、ハンガーにかけられた今日の優のスーツに手をかける。

優のスーツのズボンのポケットに香りの付いた女物のレースハンカチとくしゃくしゃの名刺が突っ込まれていた。

名刺を丁寧に広げてみると『しおり』
これは……お水のお姉さまの名刺…だな。
携帯番号がご丁寧に印字されている。

そういえばこのハンカチに付いた香り。
先週も先々週も優から香ったような…気がする。

鼻が特別利かないし、優が帰ってくる時間にはほとんど寝ていたから断言はできないが。

それにしても優の相手がお水のお姉さま…?
大抵はユルフワ系のカワイコちゃんだったのに?


まぁ、いままでの浮気の全容を知ってる訳じゃないから
そういうこともあるか。

接待……ということも考えられる。
だが、主任クラスの優が毎週接待とは考えにくい。

…やっぱり……

フツーならこんなことで疑わない淡白な考えの私も
優に限っては当てはまらない。
だって、『浮気』は優のお家芸だから。

こうなってくると、以前かかってきた電話への優の慌てよう……
『市原』とは浮気相手の可能性大だ。


少し優を見直して、もう一度やり直して見ようかと思っていた矢先の出来事だったので、
私の心はズーンと暗く落ち込んだ。

今度こそ、この関係の息の根を止めなくては。
切なさと悲しみと……ごちゃごちゃになった自分の気持ちを全て裏切り者への怒りに変えた。

どんな結末だろうとも今回はきっちりとカタをつけてやる‼





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