恋愛格差
散々な一日
アイツからの着信はもう朝方まで続いたようだ。

私は消音にして寝たから起きてから知ったけど。

ザマァミロ

朝まで電話してたということは完全に寝不足だな。
今日の仕事は散々だろう。

ちょっと気分はスッキリして
私は会社へ向かい、いつも通りの仕事を終える。

今日は以前から決まってた合コン。

大学時代の友達が3つ年下の後輩女子のためにセッティングしていて
彼もちの私は一応人数合わせ。
なんてナイスなタイミングだ。

今日はイイ男ゲットするぞ~と張り切ってはみたものの

27才色気の出せない平凡女子の私が
アンダー25才のキャピキャピのかわいい系女子に敵う筈もなく

とくに収穫なし。


合コン終了後、トイレに行った後店を出ると
幹事をしてくれた既婚者ユカが
「お疲れ~」と寄ってきた。

「あれ?みんなは?」

「もう行っちゃったよ」

「なに?二次会?」

「違うでしょ。」

ユカは口許に人差し指を当てて
ヤヨイちゃんは西山くんと~カズミは太一くんと~
あとは…
「もういい…」脱力。

「透子ドンマイ!」
明るく笑われた。

「旦那が大丈夫なら一杯付き合ってよ」
と言えば
「ごめんね~旦那が心配してるから帰るわ。
合コンだっての知ってるし。私は引き合わせただけなのにね~ウフフ」
とラブラブぶりを発揮して帰ってしまった。

くっそ~裏切り者~


帰りの満員電車に揺られ、なんとなくスマホを確認すると

おぉ~今日の夕方からの着信の数。
メールも5回は入ってるよ。

合コン失敗のむしゃくしゃと汗臭い満員電車を
このメールを読むことで紛らわそう。
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