叶うはずのない恋愛

微かに香る海の匂い

「姉貴、俺も久々に一緒に行く。どーせ気まずいだろ?俺が居た方がまだ居やすいだろうし。」


大地はそう言ってブレザーを羽織り鞄を持ってあたしと一緒に玄関まで行った。


大地に感謝かも。正直、今のあたしに3人で居る事は辛い。紗紀、夏川。あたし頑張って2人の良い友達になるね?だからそれまで少しだけあたしに逃げ道を下さい。


「かえ、おはよ〜!あ、大地君久しぶりだねッ?一緒に行くなんて何年ぶりかなあ?」


紗紀はあたしと大地を見ながら言う。


「前川おはよ。っにしても前川の家噂ででかいって聞いてたけど想像以上にでかいな……。」


夏川はあたしの家を見回しながら言う。


「紗紀、夏川おはよ。っにしても何でこんな時間に?」


< 71 / 132 >

この作品をシェア

pagetop