きゃらめるみるくてぃー
あたしの言葉にパソコンを見ていた目をこっちに向けた。


「買えない物?」


まぁ龍ぐらいの大物だったら大抵の物は買えちゃうんだろうな。


『おばーちゃんの形見』


あのくそ女のとこになんて置いときたくない。


「おばあちゃん?」


『父親の母親。
父親は2歳の時にいなくなったけどおばーちゃんはそれからもずっとあたしの面倒みてくれてたの。
母親があんなでしょ?
あたしはおばーちゃんに育てられたようなもんなの』


懐かしいな、おばーちゃん…


「じゃあ早いうちに取りにいかなきゃな」


や、でも龍最近忙しそうだし…


『龍は仕事でしょ?
ひとりで行く』


その言葉に龍はめちゃくちゃ嫌そうな顔をした。


『…大丈夫だよ。
逃げたりしないし。』


逃げたって行くとこないし。
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