控え目に甘く、想いは直線的
要さんの家に行かなくなったことにはホッとしたけど、何となく寂しい気持ちにもなった。
今日は思いがけなくデートをすることになったけど、意外に楽しかった。プライベートの要さんを少し知ることが出来た。
まだまだ謎というか未知な部分があるから、機会があればまたこんなふうに出掛けて、要さんのことを知れたらいいな。
そうしたら、仕事でももっと役に立てるように動けるような気がする。もっと要さんに近付いて、大石さんのように私も信頼される人になりたい。
「夕美、今日は付き合ってくれてありがとう」
家の前に着いて、買ったものを手渡しながら要さんがお礼を言う。違う、お礼を言うのは私のほうだ。
「いえ、こちらこそ本当に何から何までありがとうございました。あの、今日とても楽しかったです」
「なら、良かった。月曜日はそれ着てきて。楽しみにしてる」
「はい、分かりました。気を付けて帰ってください」
私は頭を下げて、降りようとドアに手を触れた。
「待って」
「はい?」
今日は思いがけなくデートをすることになったけど、意外に楽しかった。プライベートの要さんを少し知ることが出来た。
まだまだ謎というか未知な部分があるから、機会があればまたこんなふうに出掛けて、要さんのことを知れたらいいな。
そうしたら、仕事でももっと役に立てるように動けるような気がする。もっと要さんに近付いて、大石さんのように私も信頼される人になりたい。
「夕美、今日は付き合ってくれてありがとう」
家の前に着いて、買ったものを手渡しながら要さんがお礼を言う。違う、お礼を言うのは私のほうだ。
「いえ、こちらこそ本当に何から何までありがとうございました。あの、今日とても楽しかったです」
「なら、良かった。月曜日はそれ着てきて。楽しみにしてる」
「はい、分かりました。気を付けて帰ってください」
私は頭を下げて、降りようとドアに手を触れた。
「待って」
「はい?」