控え目に甘く、想いは直線的
「はい? あ、お疲れさまです」
涼さんに呼び掛けられて唇にあった手をすぐ下ろした。部長とのキスを知られたくない。
唇に手を当てているだけでしたかどうかなんて分からないとは思うけど。
涼さんは部長がいるかを私に確認してから、人事部のドアを開けた。
「あ、そうだ! 夕美ちゃん、これお土産」
涼さんは1度開けたドアを閉じて、私のもとへと歩いてきた。涼さんの動きに合わせて私も戻る。
その時、ドアが開いて部長が顔を出す。一瞬だけ部長に目を向けて、涼さんが差し出す紙袋を受け取った。
「すいません、ありがとうございます」
「クッキーだから、小腹が空いたときにでも食べてね」
「おい、涼。入れよ」
涼さんの背後から近付いてきた部長が、私の手にあった紙袋を私から取る。
「トイレ、まだ行ってないんだろ?」
「はい。お願いします」
クッキーの入った袋は、部長に託して洗面室に向かった。
涼さんに呼び掛けられて唇にあった手をすぐ下ろした。部長とのキスを知られたくない。
唇に手を当てているだけでしたかどうかなんて分からないとは思うけど。
涼さんは部長がいるかを私に確認してから、人事部のドアを開けた。
「あ、そうだ! 夕美ちゃん、これお土産」
涼さんは1度開けたドアを閉じて、私のもとへと歩いてきた。涼さんの動きに合わせて私も戻る。
その時、ドアが開いて部長が顔を出す。一瞬だけ部長に目を向けて、涼さんが差し出す紙袋を受け取った。
「すいません、ありがとうございます」
「クッキーだから、小腹が空いたときにでも食べてね」
「おい、涼。入れよ」
涼さんの背後から近付いてきた部長が、私の手にあった紙袋を私から取る。
「トイレ、まだ行ってないんだろ?」
「はい。お願いします」
クッキーの入った袋は、部長に託して洗面室に向かった。