青い春
5 「あのさ!名前覚えてくれててありがとう!もし良ければ君の名前教えてくれないかな?」と俺は言った。
 ちょっと怖かった。気持ち悪いとか言われないかなって思っていた。
 しかしその女子はそんなこと言わずに「どういたしまして!私の名前は春香だよ、これからもよろしくね!」と言ってくれた。
 「お、おう。ありがとな!」と俺は言い、その場を離れた。
 やべえ、嬉しいな!とか思っていた。こんな温かいと思える感じで話したのはいつぶりだろうか。すっきりしたし、なにより可愛い奴だなちくしょう!とかの複雑な思いをその日は寝るまで抱いていた。

 この出会いが大きな関係になっていくとこの時の俺は予想だにしなかった。
< 8 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop