雨も好き。

瑛星side

「好きです、付き合ってください!」

高校に入って三人目。

しかしこいつはほかのやつとは違う。
俺の《好きな人》だ。

そして、こいつの好きな奴は俺ではない。
そんなこと知っている。

「それ、ほんとにお前の気持ち?」

固まった。
漫画のようにぎくりと書いてある。

入学式のあの日には、お前の心は既にあいつのところにあった。
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