バレンタイン狂詩曲(ラプソディー) 〜キスより甘くささやいて 番外編〜
その6 アフターバレンタイン
俺たちは、くちづけを交わしながら、ベットに倒れこむ。
俺はこの後、やりたい事があるので、美咲をサッサと眠らせる事にして、ジリジリ追い込むようなな事はせず、2回位イカせたところで、身体を深く繋げ、熱心に抱いた。美咲は甘い声をあげながら、しがみついてくる。俺は満足して、美咲が眠りに落ちていくのを確認してから、そっとベットから起き上がった。
パントリーに入って、美咲が隠していた練習のチョコレートを取り出した。
案の定、タッパーがもうひとつ増えている。こっちは今日は食べたウィスキーのヤツだと口に放り込み確認しながら、キッチンに立つ。
こんなにたくさんあったら、飽きるのもわかる。とチョット、微笑む。
昨日夜中に山猫で用意したモノを冷蔵庫から、取り出す。
美咲が作ったガナッシュよりもっと柔らかいガナッシュを作っておいた。プレーンなミルクの濃いモノとキャラメルの味のモノ。
美咲が作った少し硬いトリュフチョコがアクセントになるよう8等分に刻み、プレーンのな美咲のチョコはキャラメルのガナッシュで包み、ウィスキーの味のモノを柔らかいプレーンのガナッシュで包んだ。外側は、パリンと割れるように薄いダークチョコレートでコーテイングし、外側から味の区別がつくよう、キャラメルの味にはマーブル模様を施し、プレーンのモノは外側のダークチョコレートに少しウィスキーで香りをつけた。
美咲と、俺の本日限定のコラボレーション。
俺は試食して、微笑む。1カ月早いけど、美咲にホワイトデーのお菓子を送ろう。
これはもうチョット工夫を重ねれば、今年のgâteauのホワイトデーの特別なお菓子になりそうだ。
夜明け近くまでかかったけど、「ハッピーホワイトデー」とカードを添えて、冷蔵庫にしまう。
まあ、たくさん出来上がったから、山猫とgâteauのおやつとしても活躍しそうだ。と思いながら、美咲が眠るベットに滑り込む。
俺は美咲を深く抱きしめ、愛してると囁いてから、眠りについた。

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