幸せ行きのチケット
携帯を見て、ベンチから立ち上がる。
ふと見たベンチの端っこに、何か文字が削られていた。
それは間違いなくあの人が書いた文字だった。
『友利〜〜〜大好きだぁ〜』
自然と笑みがこぼれる。
「いつの間に書いてたのよ…。」
指でゆっくりとなぞっていく。
少し涙がでそうだったので、私はその場から離れ、家へと向かった。
家に入ると父親は仕事に行く用意をしていた。
「友利。ごめんな、卒業式までいけないなんて。」
「いいよ。仕方ないもんね。………仕事頑張ってきて。」
「おう。行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
父親を見送り、朝食の用意をする。
といっても、パンと牛乳ですませるが…。
リビングに運び、食べようとした。
その前に私は、机の上にある紙と大きなアルバムのようなものを見つけた。
紙には、
『卒業おめでとう』
と書いてあった。
父の下手な字は昔から変わらない。
でも、すごく心がこもっているような気がして嬉しかった。
ふと見たベンチの端っこに、何か文字が削られていた。
それは間違いなくあの人が書いた文字だった。
『友利〜〜〜大好きだぁ〜』
自然と笑みがこぼれる。
「いつの間に書いてたのよ…。」
指でゆっくりとなぞっていく。
少し涙がでそうだったので、私はその場から離れ、家へと向かった。
家に入ると父親は仕事に行く用意をしていた。
「友利。ごめんな、卒業式までいけないなんて。」
「いいよ。仕方ないもんね。………仕事頑張ってきて。」
「おう。行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
父親を見送り、朝食の用意をする。
といっても、パンと牛乳ですませるが…。
リビングに運び、食べようとした。
その前に私は、机の上にある紙と大きなアルバムのようなものを見つけた。
紙には、
『卒業おめでとう』
と書いてあった。
父の下手な字は昔から変わらない。
でも、すごく心がこもっているような気がして嬉しかった。