幸せ行きのチケット
胸が痛い。

この空を見てると、なぜか恋しい祐輔の顔が浮かぶ。

まだ祐輔が傍にいるような気がしてしまう。

隣でいつも笑っていたから。

いなくなるなんて考えたこともなかったから。

だから苦しい。

だから辛い。

……死ぬのが怖い。

祐輔を追って死のうかと一瞬考えたことも度々あった。

でもそんな勇気なくて。

どうしても行動できなくて。

亜由美は泣きながら私を抱きしめてくれて。

バイク仲間なんか、みんなやけ酒しちゃって大変で。

今日まで色々あって、私は今生きてます。

祐輔のことを忘れることなんてできない。

これからもずっと忘れられない。

いつか、もし私に愛しい人ができても、祐輔のことを忘れることはない。

だから祐輔も………ずっと私を見守っていてね。

愛してるから……祐輔…。

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