白衣の王子に迫られました。
そしてそのまま唇を近づける。
驚いた私は、体を後ろに引いた。するとそのまま森下君と一緒にベッドへ倒れ込んでしまう。
それをチャンスとばかりに森下君は私の体を抱き寄せると、もういちど唇を押し付ける。
柔らかくて暖かい森下くんの唇の熱に浸食されるように私の頬も赤く染まっていくのを感じた。
「ほっぺがピンク色だ! やっぱり点滴より効果的ですね。なーんて、冗談はここまでにしておかないといけませんよね」
森下君は私の体を解放するとベッドから起き上がる。
そして、手際よく私の腕に点滴の針を刺す。ボトルをハンガーに引っ掛けたあと、滴下の速度を調節しながら話を始めた。