シアワセの定義
結果結衣は顔を真っ赤にへにゃへにゃしてるというよりは、いつもよりよくしゃべる。
「ゆーうき」
「お前酔ってるよな?」
「そんなことないよ~」
「送るからかえろ」
「やだーゆうきとまだいたい」
「は!?」
酔うとゆいこうなるの!?いやちょっ…。
「な、今日はおごってやるから」
「ん~うん~じゃぁかえる~」


タクシーに乗せて酔いながらもちゃんと住所を運転手に伝えた彼女はタクシーのなかでぐっすり。
はぁ…。こいつ天然ていうかすぐ男のくるポイントを押さえてくる。
「つきましたよ」
「あ、じゃぁこれで 結衣ついたぞ」
「んん~ふぁ~ゆーきぎゅー」
「はいはい鍵はどこ?」
「ん~っと白のキーケースにある~きょうはたのしかったね~」
ーガチャ
ワンルームでわりとシンプルな部屋だった。結衣をベッドの上にのせて、と。
「俺帰るからな?」
「ゆうき…かえんないで…いっしょにいて…」
は!?え!?ちょっと…その急展開なんすか!?え!?
「いや、さすがに…」
って寝てるし、帰っていいっすよね…。うん…。
「結衣、起きたら連絡しろよ」
聞こえないだろうけど、言っておく。
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