キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
「おまえ…ほんと無防備すぎ」


「は、なして…」


「いやだ」


「ね…離してよ…っ」



泣きそうになりながら、思いっきり手を突っぱねるけど、

全然びくともしない。



「倒れてきたのはおまえだろ。
おとなしくしろよ」



今までとは違う威圧的な声に、私はつい声を押し殺して身を強張らせてしまう。



どうして蒼なんかに…と思っても、

身体が、心が、

反応してしまう。





怖い…。
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