キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
日もとっぷり暮れた頃。


俺は珍しく蓮と一緒に家路についていた。





「はぁ。
まさか、本当に先輩に勝っちゃうなんてー」





ため息まじりに、蓮はついさっきも言った言葉を繰り返した。



「…おまえ…これで今日何度目だよ。
いい加減失礼だな」


「だって明姫奈も見ていたのに。
あれじゃ先輩の立場ないじゃない」


「仕掛けてきたのは向こうなんだからいいだろ」


「だってー」


「じゃねぇ。
ほら、早く帰って飯食うぞ」



なんて、ぶっきらぼうに言うけれど、

込み上げてくる笑みをこらえるので必死な俺。
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