キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~





ワンオンワンは、一対一まで持ち込んだ末に、辛くも俺の勝利で終わった。



部活直後はいつもクタクタだったけど、今日に限ってはそれはない。





蓮に俺との約束を果たしてもらえるからだ。





『俺の言うことはなんでも聞くこと』



その約束の手始めとして、今日の夕食を魚料理からから揚げに変えてもらった。



こうして数年ぶりに蓮と一緒に帰っているのは、急きょ変わった今晩の夕食の材料を買うのに付き合わされたからだけど、

途中で寄ったスーパーで、あれやこれや言い合ったり余計な食材をカゴに入れて怒られたり…なんて他愛のないやりとりをしながらの買い物は、すごく新鮮で楽しかった。



スーパーの袋を挟んで、蓮と並んで家路を行く―――。



こんな何気ない行動すら、

好きな女となら、くすぐったいくらい嬉しくてワクワクしちまう。



ガキみたいだけど仕方ない。

俺の蓮への片想いは、半端なくデカくて長いから。
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