僕は、君が好きです。
自分で壊したんだ…。

後悔?

今更遅い…。

後悔なんかしてない、してはダメ。

でも…

私には大切な物だった。

すごく…すごく大切だった。

「バカだなぁ…私。本当に…バカ…。」

傘をさして歩き出したけれど

さっきから涙が次から次に溢れ出して

前が見えなくなっていた。

その場に立ち止まると

ドサッ…

うずくまって傘の下で泣いた…。

こんなに泣くのはあの日から

久しぶりだった。

それは…

私があなたへの気持ちを

ちゃんと知った日…。

そして…

その気持ちにさよならした日。

さよならなんてしたくない。

本当は…こんなに好き。

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