僕は、君が好きです。
「なんだよ…それっ…どういうこと?」

ガシッ…

隆司の肩を掴んで

俺は思わず隆司に詰め寄った。

「落ち着け…って、だからさぁ…

今日、渋谷と真凛ちゃんが

中庭に一緒にいるのを見たんだよ…

渋谷が当番サボってたから

ちょうど見つけて連れていこうとしたら

二人でいたからさぁ…怪しいなぁって…

でも、偶然じゃね?

大丈夫だよ、だって、別れたんだろ?」

隆司の肩を掴む手の力が

抜けていくのがわかった。

「泰詩…?

もしかして…え、知らない…?」

「あぁ…。」

「マジか…。」

渋谷と、別れてないって…そんな事

考えたこともなかった…。

俺が放心しているとまた後ろで声がした。

「仲原くん!」

振り返ると岸田さんとクラスの女子が

手を振っていた。

「あっ、岸田さん…」

俺が岸田さんに近づいていくと

隣にいた女子達が岸田さんに

笑いかけながら離れていった。

岸田さんはそんな女子達を少し

恥ずかしそうに笑って見送っていた。

あれ…?

真凛がいないけど…。

俺は岸田さんに近づくとすかさず

声をかけた。



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