ブルーウィンズ~ラブソング嫌いなボーカリスト~



ブルーウィンズのあの男の子たちに見つかったらどうしようって



そんなことばっかり考えていて全然気づかなかったんだけど



第2音楽室は満員に近いくらいの男子と女子の数。



少し段差があってその上にはセットされたマイクスタンド、



それにドラムやギター、ベースが準備されていた。



こんなにいたら普通……バレたりしないよね。



だって1回しか会ったことないもん!



今日だって周りにたくさん人いるし、後ろ目にいるから彼らはきっとあたしの存在に気付かない。



大丈夫、きっと何とかなる。



そして……。



「こんにちは、ブルーウィンズです!



文化祭や後夜祭で宣伝したこともあっていつも以上に来て下さった方がいて俺たちもすごく嬉しいです。



それでは短い時間ですが一緒に楽しんで行きましょう!」



キャーという黄色い声の中現れた4人は楽器の置かれたステージに立ち



広夢くんがあいさつをするとライブがスタートされた。


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