イジワル同居人は御曹司!?
「金曜日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

私は腰にコルセットを巻きながら、ややギクシャクとお辞儀する。

「もう出社して大丈夫なのかー」

加藤課長は人の良さそうな笑みを浮かべた。

「はい。もう出社して仕事がしたくてたまりませんでした」

そうしないと徹底的に仕込まれた事を忘れちゃうからね。

「どうした藤田!腰と一緒に頭も打ったのか?」

加藤課長は、本気で心配しているようだ。

彼は天然であるが故、たまに悪びれなく失礼な事を言う。

私は笑顔でニッコリ交わした。

「早速ですが、webサイト改修についてご相談があります。午後お時間宜しいですか?」

「宜しいですが」

仕事に燃えている風な私を見て加藤課長はきょとんとしていた。


「藤田さん、大丈夫ですか?」

デスクに座るとゆうぽんが心配そうな表情で声を掛けてくる。

「うん、何とか。金曜日はどうもありがとう」

「問題ないっす」

ゆうぽんはクールに言う。

今日は珍しく白いニットにベージュのスキニーパンツという落ち着いた装いだ。

靴はシルバーでピカピカ光ってるけど。
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