イジワル同居人は御曹司!?
腹を括って、山下のデスクトップにある修正後データをプリントアウトし、出力された書面からホチキスで留めていく。

「ゆうぽんはどこ行ったのよ!」

イラついて山下にあたる。

「さあ、解りませんがトイレじゃないでしょうかねぇ」

きっと鏡の前で入念にお昼の化粧直しをしている事だろう。

思わず舌打ちしてしまう。

13:20

ようやくゆうぽんがトイレから戻ってくる。

言うまでもなくメイクはバッチリ。

リップは色鮮やかで、まつ毛もクルンと上を向いている。

焦っている私の肌は皮脂でテカっているだろう。きっと眉毛も消えかけている。

ああ…桜井と一緒の打ち合わせなのに。

なあんてボヤいている暇はない。

必死の形相で資料をホチキス留めしていく。

13:30ジャストに全ての資料が揃った。

「山下!ゆうぽん!行くよ!」

手帳と資料を持ってエレベーターへ駆け込む。

会議室のある12階フロアで降りてダッシュで12-10会議室へと向かう。

ドアの前で立ち止まり一旦大きく息を吸った。

よし!

気合いを入れ直してドアを開ける。

「遅れて申し訳ありません」

余所行き顔で私達は会議室へと入って行く。

まだ会議は始まっていないものの、メンバーは一通り集まっているようだ。

遅れてきた私達に視線が集まったので、気まずくなり俯いた。
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