花色のキミに愛し方を教えてあげる。
ハツコイソウ【淡い初恋】

柊side

帰宅した僕は
本の続きを読んだ

少しでもあの2人の事を思い出さないように。




__


主人公はレシルという名前で
男の方はノソンといった

ノソンはこの世界では偉い人で
誰も頭は下げても口を出す人はいなかった

なのに、よく知らないレシルは
初めて出会ったとき
言っている事に腹を立てて啖呵を切ってしまった。
周りの人は硬直した
場が静まり返りみんな驚いていた

ノソンはそれに対して怒るかと思われたが
意外にも笑っていた

大きな声で、非常に愉快そうに…。



__


ん?…

僕は少し不思議に思った
ノソンが笑った後に変な文がある

『懐かしそうに、まるで彼女に愛を覚えるかのように目を細めた』




初めて会ったのにどうして懐かしい?

怒ってもらえた、とかそういうのか……?
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