病み彼女との恋愛
「……え?」
背後から咲紀の声がしたような気がして、
背後を見るが……
「なにも…ない?」
……気のせいか…
はあ…俺どんだけ咲紀不足だよ……
補充も出来ないけどさ…
はあ……こんなこと考えるとか俺らしくもない
そう思いながら今度こそ足を止めることなく歩き出した。
前に向かって……
『頑張って、
尊なら…出来るよ』
その言葉と共に俺が置いた花が風も吹いていないのに揺れたことを…
俺が気づくことはなかった……
*TAKASHIside、end*