先生、ずっと愛してる。
中学の時、部活もやってないのに、体育の授業でやってたら才能を買われて、『ぜひ、試合に出てくれ』って言われた。




出てみたら、全国で優勝しちゃってたんだよね…




何度もバドミントン部に勧誘されたんだけど…部活に縛られるのが嫌で、結局は入らなかった。




試合には出るという条件で…




一応、全国で3連覇。中学の時は、もう敵はいなかった。




だから、梨華は久しぶりにやってる姿を見たいんだって…




腕がなるわ…




その時、中田先生が誰にも見られないように耳打ちしてきた。




「上原…俺が勝ったら…俺の彼女になって」




「はぁ?? 嫌です」




「嫌なら、勝てばいい」




その真剣な目に何も言えなかった。




梨華だけには…こっそり教えた。




「中田先生が…勝ったら俺の彼女になってくれって…」




「えぇ!! どうするの?彩音」




「何が何でも勝つしかない…」




それから、私と中田先生の真剣勝負が始まった。




「20点、先に取った方が勝ちね」




その自信満々な笑みが、何かムカつく…




勝つしかない…




私は…智希以外、考えられないんだから…




激しいラリーが続く。




誰が見ても、本気な試合だって分かる。




次第にみんながコートに集まり出した。




もちろん…私と中田先生が賭け事してる事は梨華以外知らない。
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