先生、ずっと愛してる。
はぁ…




はぁ…




やばい…2点先制されちゃってるよ…




この人…強い…




余裕の笑みで、私のスマッシュも打ち返してくる。




誰が呼んだのか、外でテニスとサッカーをやってる人までもが集まってた。




これで、うちのクラス全員、揃っちゃった…




もちろん、智希も見てる。




お願い…智希…




助けてくれない…?




負けたら、中田先生の彼女にならなきゃいけないんだよ…?




冗談だとは思えない…




もしかして…私と智希が付き合ってる事、知ってる…?




その時、梨華が智希に耳打ちしてるのが見えた。




見る見るうちに、智希の顔色が変わる。




「ちょっとタイム!!」




体育館が静まり返る。




「俺も参加していい?」




智希…助けてくれるの…?




「もちろん!」




中田先生は、相変わらず余裕の表情。




そんなに自信あるの!?




「俺は、上原と組むから」




智希…絶対、勝てる!!




2人の愛のパワーで頑張ろうね!!




「田上、中田先生と組んでくれない?」




「喜んで!」




それまで、黙って私達のやり取りを聞いていたクラスのみんなが騒ぎ出した。




「どっち応援する?」




「やっぱ、中田先生と梨華ちゃんでしょ?」
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