先生、ずっと愛してる。
ホテル内は、私服でも浴衣でもどっちでもOKだったから、私は迷う事なく浴衣を着た。




だって、めったに着れないし、智希にだって見せたいし…




智希の浴衣姿、見れると思って期待してたんだけど…




普通にTシャツにズボンだった。




でも…やっぱ、カッコイイ。




「瀬名っち、浴衣じゃなかったね」




「うん…」




「でも、浴衣着てたら、またモテて困るんじゃない?」




梨華はそう言うけど…




浴衣着てなくても、智希の周りには女ばっかり…




はぁ〜…。




嫉妬しなくてもいい事なんだろうけど…




やっぱ…嫌だよ…




「瀬名っち〜、携帯に彼女の写真ある?」




「あるよ」




ドキッ!!!




「見せてぇ」




「やだ!!」




梨華とハラハラしながら、聞き耳を立ててる。




だって…智希の方見たら…私、絶対に顔に出ちゃう。




「かわいい?」




「世界で1番かわいい」




世界で…1番?




ヤバイ…ありえないのに、超照れるぅ〜。




「じゃあ見せて〜」




「やだ。彼女は見せもんじゃない」




きっと…その写真、私だから見せれないんだよね…?




バレたら困るから…




「すっげぇ、大事だから。どっかでバッタリ会ったら見れるかもな」




智希…。




「彩音、信じていいんじゃない?瀬名っちの事。もし彼女が彩音じゃなくても同じ事言ってたと思うよ」
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