先生、ずっと愛してる。
思わず、両手で顔を覆った。




「何? どうかした?」




こんな汚い顔…よりにもよって、先生に見られるなんて…




最悪だよ…




「目…腫れてるし、スッピンだし…こんな顔、見られたくなかったです」




「手…退けてみて」




正直…改めて笑われるんだと思った…




今まで必死で笑うのを我慢してたんだと思った…




先生…




どうして…そんなに優しいの?




「目、腫れてても、スッピンでも上原はかわいいよ」




きっと…先生は気付いてたよね…?




私の顔が赤かった事…




気付いてるのに、気付かないフリしてるのは…




困るからだよね…?




先生の事…困らせないから…




このまま…先生を好きでいてもいいですか?




「田上がすごく心配してたから電話ぐらいしてやれよ」




そう言って、先生は帰っていった。




携帯を充電器に繋いで、電源を入れると、不在着信のお知らせとメールが驚くぐらいにたくさんあった。




みんな…本当に心配してくれたんだ…




2年になって、初めて友達になった子まで…




本当にみんなゴメンなさい…心配かけて…




そして…ありがとう…




いつも1人だと思ってた…




でも…もう独りじゃないね…。




みんなが…いる…。
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