二重人格

「また、この噂だね…新奈」

『そうね
ふふっ人気者ね奈々は』


一人の少女が誰にも誰にも聞こえない声で呟く。

そう私が今噂をされてる鬼桜だ。

「だね
でも、私美女じゃないわ
みんな目が変だよ…」

はぁーとため息を吐きながらまた、小さな声で言う。

『ふふっ
無自覚ってこわいわ
奈々はとても綺麗よ』

「いや、私は綺麗じゃないよ
新奈の方がめちゃくちゃ綺麗じゃん」

『ありがとう』

私は今、自分の中にいるもうひとつの人格と話をしている。

そう、私は俗に言う二重人格だ。


いつも優しくて私を守ってくれる。

新奈は6年前、私が10才の時にあらわれた。
・・・
あの日から、
私は新奈に支えられて生きている。

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