小さなANGEL(ケータイ小説向上の会企画作品)
俺がキスの衝撃で固まったまま身動き出来ないでいたら

「莉那は初めて会った時からお兄ちゃんのお嫁さんにしてもらうつもりやったけん…」

真っ赤な顔して好き放題言いよる。

俺は「冗談じゃ無ぇ!誰がお前なんかと」って言いたいがファーストキスの呪縛で金縛り状態。

そんな俺を見た莉那は、俺の隣にちょこんと座り寄り添ってきて

「お兄ちゃん…今度の試合も勝ってね。お兄ちゃんが世界チャンピオンになるならそれでいいけん」

どうにかこうにか腕だけは動かせるようになったんで俺の勝利を信じてくれる小さなANGELの頭を優しく撫でた。
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