お前、可愛すぎてムカつく。

「え、どーしたの?」

「うん。彩ちゃんだから蒼空も変わったんだろうな〜って。相手のこと気遣ったりさ、絶対嫌な気分にさせないよね。そーいうとことか良いなって思うもん」


「ええ⁉︎」

「束縛しちゃうのもわかるな」


一瞬、渉くんらしくないどこか寂しげな表情に変わったから驚いた。


何かあったのかな…


そういえば、隣の席だからっていつも渉くんに相談してばっかりだけどたまには私も渉くんの力になれることしたいな…


「悩み事があるなら…いつでも相談に乗るからね?」


「ええー?俺が⁇ないないっでも…彩ちゃんがそう言ってくれて嬉しいなぁ〜」


いつもの無邪気な笑顔に戻ってほっとした。

渉くんは優しいし話しやすいし、そしてかっこいいのに彼女がいない。


もしかして好きな人がいるのかな…

相談してくれたら協力できるのに…

でも、私じゃ役立たずかな…




< 169 / 307 >

この作品をシェア

pagetop