お前、可愛すぎてムカつく。


無理やり連れてこられた場所は、人気のない体育倉庫だった。


これって…もしかして…


すごい嫌な予感がする!!



私の背後で倉庫の扉が閉められた。鍵もしっかりと…



「こんなところに連れてきて…なに!?」


負けないように男子たちを睨んだ。


「こわっ!!」


「榎本さんさぁ、蒼空と別れたの?」


「え…蒼空?別れてない…けど」


突然蒼空の名前を出されて動揺してしまう。



「マジかよ!別れてんのかと思ったのに」


「知ったこっちゃねぇだろ!あっちだって散々俺らの女とってきたんだからな」


「だよな…でもバレたらやべーよ、あいつつぇーし…」


「そん時はそん時だろ!今はごちゃごちゃ言ってる暇ねぇよ」


3人は何やら焦っている様子で…


この人達…蒼空に彼女をとられたことがあるんだ…


だから恨んでるの…!?


「まぁー…悪いのは俺らじゃないから。恨むなら彼氏を恨みなよ?」


私の両肩を掴んで、思いっきり床に倒された。


お尻を打ってしまったのか、ジンジンする。


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