お前、可愛すぎてムカつく。
「お客様大変申し訳ございません、僕からもお詫び申し上げます」
その時、蒼空が隣に来て綺麗な一礼を見せた。
「そ、蒼空…」
「「蒼空君!!!」」
え。。。
私の声はおばさんたちの黄色い声によってかき消された。
「蒼空くぅんっ待ってたのよ~!混んでるみたいだしあなたどこにいるのかわからなくてぇ~」
私への態度とは真逆の態度で驚いた。
声もなんだか気持ち悪い裏声…
でも蒼空の顔は笑顔のまま。
「僕は皆さまがいらっしゃってたこと存じ上げてましたよ。挨拶が遅れてしまって申し訳ありません」
ぼ、僕!??
なにこの言葉づかい!そして嘘くさい笑顔!!!
だけど、おばさまたちの目がハート…。
この店の常連客なのかな⁉︎
「おい。あとは俺がなんとかするからお前あっち行ってろ!」
蒼空が私の耳元でそうささやいた。
顔が近づいてきて、こんな時なのに心臓が早鐘を打っている。
「うんっ…ごめんっ」
私は急いで厨房へ戻った。