し・か・え・し


「健斗です よろしく」


超簡単な挨拶と無愛想な態度


やっぱり本物の神野くんだった。


どうしようどうしよう
バレないよね?


焦るあたし・・・だか
ついにあたしの番が来た。


「美里ですよろしく」


神野くんは全く気づく様子もなく
ふーんって感じだった。


【みさと】という名前は多いことだし
神野くん自体に【石川美里】という存在は
頭に無いだろう。


人のこと言えないけど
バリバリ広島弁だった神野くんだが
全くの標準語に聞いてて違和感がある。


いきなり席替えが行われ
アミダくじを作る春樹くん。


どうか神野くんと離れますように!
の願いむなしく右隣が神野くんに
なってしまった。


そうなるわね・・・人生そう
甘いものじゃないよね。


左側の貴史くんが
「ねぇ~美里ちゃんだっけ?」
と話しかけてきた。


そうだ!この人の方を向いていれば
神野くんを見なくて済むと
身体ごと貴史くんの方へと向きを変えた。


「はい美里です
よろしくね」


「こちらこそ!
美里ちゃんって占い信じる方?」


突然のヘンテコな質問。


「いい結果なら信じるけど
今日の運勢は最悪と言われたら
信じない」


「あはは そーなの?
オレね今日の運勢良かったんだ!
その通りラッキー」


「ふーん 良いことあったんだ」


「あった!あった!合コン始まってすぐ
美里ちゃんと話したい!って思ってたら
隣になったからぁ~超ラッキー」


はぁ~そう言うことね
合コンでよくあるパターン
『君と話せてよかった
君の隣になれてよかった』
挨拶の一種か?(笑)



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