わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜
「…あ。じゃあ、私が持ってるこういうのも、もしかして?」
芽衣さんがここに来た時にも取り出していた、折りたたみナイフやシャーペンを取り出す。
たしかに、『前回』で拾ってそのまま残ってるなら、何か意味があるのかもしれない。
「全く…今回はあやふやなところが多すぎるわね。
全体的に雑というか、なんというか…」
「うーん…。まあ、とりあえずまとめて袋に入れておこっか」
「そうですね。そのポスターもあったからには意味があるのかもしれませんし、持っていきましょう」
「…そうだね。
あ、確か悠人もネクタイピン持ってたよね?
あれもそうなのかも」
「そうね…というか。
あのバカ遅すぎない?どこまで見に行ってるのよ」
「…どこまでって…。そういえば」
…言われてみれば、おかしい。
結菜ちゃんも愛菜ちゃんも、いくら遅くても悠人さんが見に行った時には階段を登りきったあたりにはいるはずだ。
階段からこの2年4組は、そう遠くない。
だって歩いて10秒程度の距離だもん。
なのに…こんなに帰ってこないなんてことがあるだろうか?
「……舞ちゃん。
その友達2人は、〈この子〉じゃないんだよね?」
「は、はい…確かに石は光ってませんでした」
「…となると…もしかしたら、〈あの子〉に襲われて隠れたのかも」
「!!」
まさか…!
芽衣さんの言葉に、ゾッと背中に悪寒が走る。
もし、私が悠人さんに頼んだばっかりに悠人さんが危ない目に遭っていたら…?
…どうしよう。
思い付いてしまった最悪の事態が拭いきれず、心臓がバクバクと鳴り続ける。