君はいつも哀しそうで


「もぅ…僕っていつもこうだよ。
…みーちゃんありがとね」

落ち込んでいる颯と
慰めているみーと

ふたりを横目にイラつきながらも月唯に話を持ち出す


「最近どうだ」

一瞬にして曇る月唯の表情からして一向に良くなっていないことは明らかだった






…月唯の兄貴たち







「ははっ…どうも最近はやることなくて暇みたいでさ、あえて遅く帰っても待ってるんだよね俺のこと」

グレーに染まるその目は今何を映しているのか

誰だって嫌な事を話す時、嫌な顔をしない筈がない


「どうにか丸め込めねぇのか?」

月唯の困惑した表情はなかなか見ることは無い

月唯は自分に不利益なことは絶対にしないし
ましてや、大人しく言うことを聞くたちでもない



「…今のところは無理かな?
まあ、俺が我慢すればいい話だし?」

フッ、と自傷気味に笑いを漏らす姿に俺の無力さを感じた



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