君はいつも哀しそうで





月唯の家は前に話したとおり2人兄貴がいる

その兄貴はろくでもない奴で、毎日…いや、下手をすれば時間単位で女で遊んでいる


最初は自分自身の快楽を満たせればいいという感じだったが、いまでは、月唯を弄んで

人の苦しむ顔が快楽の根源になっているらしい


それが、おんな

自分たちに寄ってくる女たちを1日に何人も月唯にやらせる

女はそれを拒まない

そして、逆に満足感を得るのだ


おんなは地位のある月唯に抱かれることで得られる快楽と

抱かれた、というひとつの誇りみたいなステータスを目的に近づいてくる





兄貴たちはそれを自身の目で黙認し、楽しんでいる

仮にも警察官

そんな人間のやっていい行為ではない


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